対象規制10物質の規制値
No. | 対象規制物質 | 規制値 |
---|---|---|
1 | 鉛 | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
2 | カドミウム | 100ppm (0.01wt%) |
3 | 水銀 | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
4 | 六価クロム | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
5 | PBB(ポリブロモビフェニル) | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
6 | PBDE(ポリブロモジフェニルエーテル) | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
7 | DEHP(フタル酸ジ2-エチルヘキシル) | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
8 | BBP(フタル酸ブチルベンジル) | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
9 | DBP(フタル酸ジブチル) | 1000ppm ( 0.1wt% ) |
10 | DIBP(フタル酸ジイソブチル) | 1000ppm (0.1wt% ) |
[ 当社の対応状況について]
当社製の電源コードはすべてRoHS2※1 対象規制10物質適合品です。
通常、電源コードのプラグ部の金属ピンは、その形状から、切削性や作業性向上のために規制値を超える鉛を意図的に加えた黄銅で製造されています。
このため、制限物質を含有するもののうち、技術的、科学的に代替が不可能なものに対して期限付きで認められた適用除外と呼ばれる項目を利用した
ものがあり、物質ごとに用途、使用量、有効期限が細かく定められています。※2
この適用除外項目は、使用可能な期間が定められており、2021年7月21日に2度目の期限を迎え、現在この期限の延長について審議中となって
います。
期限延長に関する調査を委託された機関からの報告書※3 によると、代替品の検証が十分ではないことや、代替品に切替えた際の経済的な問題など
を理由に5年間の延長を認めることが提案されていますが、2023年1月現在、継続審議中となっているため、自動的に期限の延長が行われ、引き
続き使用可能となっています。
当社では、2022年1月生産分より、金属ピンに使用している材料を鉛含有量1000ppm以下の、適用除外項目を利用しない素材に変更しており、
今後発生するであろう適用除外項目の期限終了による代替品の調達、選定といった問題は既に解決しております。
また、当社では環境負荷の高い物質である鉛の使用量を削減するという観点から地球環境の保全に協力し、材料メーカーへのRoHS2対応の確認
及び、自社にて購入部品・材料の特定化学物質の分析を行うなどRoHS2対応管理を徹底しております。
※1 Directive 2011/65/EU as amended by (EU) 2015/863
※2 Directive 2011/65/EU Annex Ⅲ n.6(c) 【Copper alloy containing up to 4 % lead by weight】
RoHS指令 附属書 Ⅲ n.6(c) 【銅合金(真鍮)に含まれる4wt%までの鉛】
※3 Öco-Institut.e.V 【RoHS_Pack-22_final_report_amended_February_2022】